現行の人事制度がうまく機能しないワケーその4

人事制度は『社員のケツを叩く手段』に非ず!社員の成長あっての企業の成長です。

機能不全の人事制度ーその4

   ー従業員の育成が考慮されない設計・運用

 「高いコストを投入して人事制度を導入したにも関わらず、全く役に立たない!!」ということで、当方でも今まで人事制度の再設計、やりなおしを幾度となくお手伝いさせて頂きました。そういった経験上、機能不全となり、失敗する人事制度は構築する前の入り口の段階で、人事制度導入の意義や目的を取り違えているということが多く見受けられます。

 例えば、会社や医療機関等の職場で業務の効率化や業績のアップを図る手段として、どのような方法があるでしょうか?

 ・機械化、オートメーション化等の設備への投資

 ・業務のAI化やクラウドサービスの使用等のシステム構築への投資

 人事制度の導入もいわば、上記2点と同じ立ち位置で、会社や職場をよくするための決して安くないコストを懸けた投資であることは違いありません。

 しかしながら、人事制度の導入が上記2点と決定的に違うのは『意思・感情を持った』ヒトをテコ入れする投資だ!ということなのです。故障がない限りは製品スペック通りにその能力を発揮してくれる機械設備やシステムへの投資とはその意義や目的が大いに異なります。そのことを理解せずに成果だけを求めた人事制度は、きちんと機能せずにお金の無駄遣いになってしまうリスクを大きくはらみます。

 人事制度を導入する意義や目的を、“ただ単に成果だけを求めるもの”であったり、“従業員の給与を決定するためだけのもの”といった浅はかな位置づけであれば、その人事制度はすぐに機能不全に陥り、決して安くない作成費用が無駄になったとわかるまで、それほど時間はかからないでしょう。

 なぜなら、こういった人事制度は『従業員のケツを叩くだけの仕組み』でしかないわけです。上でも述べた通り、人事制度の導入とは『意思や感情を持ったヒトに関するテコ入れ』なわけです。単に会社の業績のアップだけを考えた浅はかな設計の『脅しの人事制度』では、導入当初は一時的には効果があったように見えるかも知れませんが、最終的には従業員からソッポを向かれることは目に見えているでしょう。

 人事制度を導入する際に是非考えてもらいたいのは、

  (1)未熟だった従業員が成長し

  (2)その成長した従業員が会社や職場に貢献していく

  (3)成長した従業員達の努力や貢献の重なりにより会社の業績アップ、競争力アップに繋がる

  というストーリーを展開してこそ、人事制度が意義のあるものになるということなのです。

 『従業員育成』のマインドというものは、企業が人事制度を最大限に活用し、業績を上げるために必要不可欠なものであり、従業員育成のマインドが含まれない人事制度は必ず破綻するといっても過言ではないでしょう。

 人事制度は『従業員のケツを叩いて、脅して結果を急く』制度ではなく、『従業員を育成し、成長度に見合う貢献を促し、会社の業績アップに繋げる』制度であるべきなのです。

 

従業員を育成する仕組みのない会社の行く末は…

  • 現場のリーダーを任せられる人材が増えない。(世代交代がうまくいかない)
  • リーダー職の質を下げざるを得ないため、仕事の質が下がりクレームが増える
  • 業務分担が「優秀な社員」に偏るため「やめて欲しくない社員」から疲弊し辞めていく
  • 辞めていく社員が後を絶たず、慢性的に人不足が続き、残留する社員も過重労働となる。
  • 活気のない職場で、職場満足度も低下し、業績の向上も望めない。

以下のチャートは採用のページでもご説明しましたが、企業における『人材育成がどれだけ大事か』ということを強調するために再度掲載したいと思いました。

チャートのど真ん中の『人を育成する仕組み』がある場合とない場合では、その後の採用戦略において正のスパイラルをたどるのか、負のスパイラルをたどるのか大きな分岐点となることが分かって頂けるのではないでしょうか。

もちろん、採用だけに限定したお話ではなく、企業の人事戦略に大きな影響を及ぼすということです。

 

 若手社員が成長しない⇒仕事のできる社員へ業務が偏重する⇒できる社員から疲弊して退職する⇒残った社員も過重労働となる⇒仕事の質も下がる⇒取引先からそっぽを向かれる⇒会社業績の悪化

 

 従業員を育成する仕組みを持たない会社は、最悪このような負のスパイラルをたどることになります。

採用のニーズの発生にみる『人を育成するしくみ』の重要度
水色の太字:『人を育成するしくみ』を軽視した場合に陥る負のスパイラル
  黄緑色の太字:『人を育成するしくみ』を重視し運用した場合の正のスパイラル

「ヒトを育てる」命題を含んだ人事制度の重要性

上記にて“従業員を育てる仕組み”を軽視する企業、法人のリスクを指摘させていただきました。

人事制度についても、従業員育成のマインドを重視した設計をしていくことは非常に重要です。

何度も言いますが、人事制度は『意思や感情を持ったヒト』をテコ入れするための投資なわけです。それが従業員達に対する愛情を微塵も感じさせることもない、単なる「ケツ叩きの道具」にしか見えない成果重視の『脅しの人事制度』であれば、いずれは従業員達にそっぽを向かれることは目に見えています。

人事制度を導入することにより、従業員の能力を開花させ、それを充分発揮してもらい、それが企業の業績の発展に繋がる、というレールを引けば、従業員も日々成長していく自分に誇りを持ち、“やらされ感”なしに仕事に真剣に取り組むことができるでしょう。

 当事務所が提供する“人を育てる”人事制度は『従業員の育成』と『よい社内風土の確立』を目指し、それらが会社(法人)の業績アップにリンクしていくように構築していきます。

 等級制度におけるキージョブ(主業務)の設定等、各等級への昇格についてもマイルストーン(目標の指針)を明確に定めることにより、各々の従業員が何をどうすれば、次の等級にステップアップできるのかということが明確に分かるように設計しております。

 人事制度導入を新規で検討している企業様、医療機関等の法人様、現在の人事制度の効果が薄いと感じられている企業様、法人様。

 当事務所の“人を育てる人事制度”を是非一度ご検討下さい。

 

こちらのページも是非ご覧下さい。

当事務所が提供する“人を育てる”人事制度のご紹介ページです。従業員育成のマインドを取り込んだ人事制度を構築します。

“こんな人事制度は失敗するーその1”として、成果主義に固執した人事制度の欠点をご説明しています。

“こんな人事制度は失敗するーその2”として、公平公正さを欠く評価エラーを防ぐ評価の着眼点の正しいあり方をご説明しています。

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